HiFime 9018 USB DAC レビュー①(外観&使い勝手編)

こちらのエントリは製品自体も販売終了となり、既に情報が古くなっているので、現時点でのオススメであるこちらのDAC情報をどうぞ!


もう1ヶ月以上も前に書いた、前回の「ようやっとのオススメDAC紹介」という記事が気づいたら、このマイナーなブログで最も人気のある記事のようなので、BOSEの後輩のための記事をブラッシュアップするのをやめて、HiFime 9018 DACのレビュー記事を書きたいと思う。

このDAC、正式な製品名称は「HiFime 9018 Asynchronous High resolution USB DAC」と言う製品なのだが、もう面倒なので、「HiFime 9018 DAC」とこのブログでは呼ぶ事にする。


外観について

まず、お伝えしないといけない事は、その外観になるだろう。

この製品はそこそこの高級チップを搭載した、購入価格が約100ドル(12000円)もする、少なくとも初心者向けとは言いにくい価格帯に突入している立派なオーディオ機器である。

前回の記事をアップする直前(2月16日)、天啓のようにポチった私であったが、中華から変な機械を購入するのが日課のようになっている事もあって、すっかり「いつか届くさー」とまったくもって届かないDX.comと同列に考えて油断していたわけであるが、ぽちってから10日程度たったある日、仕事から遅くに帰宅すると見慣れない封筒を机の上に見つけた。

正直、その封筒を見たとき、そのあまりにライトな簡易包装と持ったときの軽さから、HiFime 9018 DACが届いたのではなくて、別の安っぽいケーブルか基盤かなんかが届いたのかと思ってしまった。

なお、そのあまりにライトな簡易包装に衝撃を受けた僕は、後で写真に納めようと封筒を一瞬取っておいたのだが、それを見つけた嫁が速攻でゴミと認定して、捨ててしまったので残念ながら写真は無い。

実際に注文する人がいたら、その簡易包装っぷりには驚かないで、是非楽しんでいただきたい(笑)。


気を取り直して、そそくさと開封。
そして、中から出てきたのがこれ。




取り出した直後、脳が反射でこうつぶやいた。

「安っぽ!!」

長らく中華製品を調達してきているわけで、色々と安っぽい外観の製品はあったが、これは群を抜いて安っぽい外観だった。なんというか、質の悪いACアダプタのような見た目と言えば良いか。そしてとても軽く、その軽さがその安っぽさをさらに強調していた。

当然プラスチック製である事は認識していたのであるが、そのプラスチックの質(もしくは仕上げ)があまり良くないことはひと目でわかるくらいの質感だ。

この時点でおそらく多くの人が抱く感情、それは後悔だろう。こんなに安っぽいものに12000円も支払ってしまった事への後悔。



ああ、あなたも僕を今は笑うことかもしれない。

うっすらと浮かぶ涙の向こうで、「ああ、USBは金メッキなんだな」と一箇所でも高級なポイントを探してしまう、それが常人の感覚なのだと僕は思う。

冗談抜きで、この価格に見合わない見た目は10人いたら9人くらいはガッカリすると思う。そして残された一人は、きっとかなりの場慣れした猛者なんだと僕は思う。

そして、僕もさすがに見た目のチープさには心揺さぶられはしたものの、オモロダイバーとしてはそんなものに負けてられん、「オーッ、テメー、コノヤロー、中身で勝負だー!」とプロレスラーな気分で、さっそくそのDACの奏でる音を評価してみる事にした。

セットアップ(Android接続)

PC接続については、公式サイトからドライバをダウンロードして、ドライバインストール後にPCにUSB接続すれば、自動で認識され、各種プレーヤーから出力先として選択できるようになる。ASIOに対応しているプレーヤーであればASIO接続も普通に可能だ。

公式サイトにはfoobarを用いたDSDプレイバックの設定方法についてもPDFが準備されており、それもPDFの内容に従って、セットアップすればDSDのネイティブ再生についても問題なく行えた。この辺りについても、機会があれば紹介したいが、まあ、書いているまんまを日本語で書くだけなので、こんな尖った製品に手を出す人々には無用の情報なのかもしれない。

「DSDを再生したとたん僕に衝撃が走った。これは産まれて初めての体験だ。音は濃密で、あらゆる音に囲まれ、、、」なんてのは他のブログで読んでほしい(笑)。サンプルで拾ったDSDの音を聞いた印象としては、「まろやかじゃのう」の一言に尽きる。聴いた音源のせいかもしれないが、僕はこれだけは本当に思った。んでも、録音が良いだけかもなので、それ以上は追求はやめておく。

さて、脱線した。無駄な話はやめて、お役立ちマイナー情報に戻ろう。今回、主目的はAndroidのDAP化である。そのためには、OTGケーブルというものでHiFime 9018 DACをMicroUSB端子に接続してやる必要がある。

こういうケーブル一本にもこだわりを捨ててはいけない。音質にも多少影響あるのかもしれないが、それよりも利便性重視だ。ちなみに、これ以外にも中華な怪しいOTGケーブルを所持していたわけで、ノンブランドの多くのケーブルが

・ケーブルが長すぎて取り回しが悪い
・ケーブルが固くて取り回しが悪い
・コネクタ部分の精度がいまいち

といった問題を抱えていることを十分把握していたので、これを克服するべく、十分な選定を行い、結局、BuffaloのBSMPC11C01BKというケーブルを新規購入した。


これが大正解。やはり日本基準で作られた商品は良いものが多い。中華から変な基板を大量導入している私が言うのだから間違いが無い(笑)

このケーブルで愛機Nexus5に接続するとこんな感じになる。長さとケーブルのやわらかさが何とも良い。


ちょうど折り返した状態で胸ポケットにぎりぎり入る。セッティングとしては悪くない。なお、Andoroid5.0以上であれば、上限こそ48kHzに制限されるが、挿せば普通にUSB-DACとして認識され、愛用しているプレーヤーならなんでも再生できるようになる。写真はNeutron。なんとなくBuffaloのケーブル部分が一番高級に見えたり(笑)。



何気にデジタル出力可能

ちなみに、3.5mmジャックは、通常のイヤホン出力以外に、光デジタル出力にも対応している。3.5mmジャック形状の光ケーブルを使えば、手持ちの光入力を持つアンプにつなげる事も可能だ。


HiFime 9018 DACとOTGケーブルの合計でも43グラム!

ちなみに、これだけ先に言ってしまうと、この装備のもっとも素晴らしい点は、その”軽さ”にあると思う。HiFime 9018 DACとこのOTGケーブルを足した重量はわずか43グラムである。



今あるスマートフォンにたった43グラム追加でESSのモバイル用の高級チップであるES9018K2Mの音が楽しめるというのはそれだけでとても面白いと思った。

熱いぜ、物理的に(笑)

このHiFime 9018 DAC、使用しているととても熱くなる。おそらく金属製のハウジングだと低温やけどしそうなくらい熱い。プラスチック部分に触れるとしっかり温かいので、おそらく40-50度くらいにはなっているのだろう。ただまあ、使用に耐えないという程でもない、ぎりぎりの熱さであると言っておこう。熱で故障したりしないんだろうか?

冬は暖かくてとても良かったが、最近は暑いです(笑)

恐ろしき大食らい

さて、これだけは忘れずにお伝えしないといけない。このHiFime 9018 DACだが、恐ろしいほど電力を食うようだ。接続しているスマートフォンの電池が無慈悲にみるみる減っていく。僕のへたったNexus5だと、おそらく電池は3時間しか持たないだろう。公式にも、新品のNexus6でも6時間だと言っているので、使用にはある程度の覚悟が必要だ。

電池切れの保険として、僕は次のような装備を準備している。



「MOCREO® 2500mAhモバイルバッテリー」と「pocketgames ポケットホストアダプタ microUSB セルフパワー」の組み合わせだ。時折給電できていなかったり、挙動が怪しい時もあるが、保険なので、まあこれだけ準備しておけば十分だろう。

ちなみに、準備してるにも関わらず、だいたいはNexusのバッテリーのみで運用して、途中途中でNexus5側のバッテリーを充電する事で乗り切れているので、まあ、これは無駄遣いかもしれない(笑)



そして音質へ、、、

またまた、次回である。

とにかく、ここまで頑張っている理由。それは、HiFime 9018 DACの使用感として、「かなり好ましい結果」が得られているということを示している。

HiFime 9018 Asynchronous High resolution USB DAC

少なくとも僕の身の回りにはこれが1万円以上する事で、高いと思っている人はきっといない。嫁以外は。いや、嫁には値段は言っていなかったか(笑)

とにかく、遅筆で申し訳ないが、次回を乞うご期待!

→更新しました!「HiFime 9018 USB DAC レビュー②(音質編)



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