テレビの音質を気にすればテレビは10倍面白くなる。内蔵スピーカーからの脱却のススメ。

テレビ横にはスピーカーを置いてみよう、という話。

皆さん、テレビ番組を観る時、テレビ内蔵のスピーカー使ってますか?

そんなこと、聞くまでもなく、多くの人が「特に意識せずに」内蔵スピーカーを使ってるよ、という話になるだろう。

だけど、もしオーディオを少しでもかじった事のある人であれば、少し考えてみて欲しい。

あんな薄いところにまともなスピーカーって内蔵できる?

というわけで、今回は、「薄型テレビに内蔵された貧弱なスピーカー」を使い続けるのはやめて、さっさとまともなスピーカーに置き換えた方が良いよ、という話について書いてみたい。

いや、本当に、「コストダウンのために犠牲になってる」感がかなり強いので、冗談じゃなく、今日すぐにでも内蔵スピーカーなんて使うのやめた方がいいと個人的には思っていたり(笑)



ぶっちゃけピュアオーディオなんてみんなどうでもいいんだろう


元々から、音楽を聴く習慣のある人は、僕みたいに(ベクトルは別として、)オーディオ、というものに人生のどこかで興味を持つかもしれないが、多くの人にとって、オーディオなんて、大してどうでもいいんだと思う。

そして、オーディオ業界の売れればオカルトだろうが何だっていいなんて姿勢が、更に初心者をはねのけている。

昨今のハイレゾなんかも、まったく意味なしとは思わないけれど、明らかに再生能力のない小さなBluetoothスピーカーにもハイレゾ対応なんて謳うのは、知らない人間を騙そうとしてるようにしか見えない。(昔のブラウン管テレビでBlu-Rayを再生するようなものだ)

そんな事より。最低限のシステムでも、僕らはもっとテレビの音質を考えるべきだと思う。

音楽を聴く時間より、普通の人はテレビを観ている時間の方が多いだろう。もしくは、今はYouTubeを見ている方が長かったりするのかもしれない。僕もそうだ。

僕が、そもそも、オーディオ関連に興味を持った理由は、映画をもっと高音質で楽しみたいという事にあった。それには、過去に、パソコン用のアクティブスピーカーを買い換えた時に、試しに普段観ているレンタルビデオをそのスピーカーをつなげて観たところ、その人間の息遣いなどがリアルになり、驚いたという原体験がある。

その後、廉価な5.1chのシステムを導入し、その音の悪さとマルチチャネルの扱いづらさから、また離れることになるのだが(笑)

当時は小さなブラウン管で映画を観ていたわけで、映像は今から随分劣るが、その頃からも映画の音声自体は十分高音質だったのだと思う。

今、フルHDだ、4Kだと画質の改善については皆、かなり興味を持っているように思う。バラエティや動画紹介番組などを観て、解像度すら活かしていない人も多いだろうけど(笑)

画質が4Kになったところで、さて、音質はというと薄型テレビの限られたスペースに組み込まれたスピーカーなど、幾らこだわってもその制約から、大して良い音がするわけではない。それは技術革新がなされようと超えられない物理的制約があるからだ。

それなのに、それを手付かずにする理由は何だろう?

それはそもそも人間の本能に基づくものなのだろうか?きれいな音には興味を持ちにくく、きれいな映像には興味を持つとかあるんだろうか。

そうでなければ、おそらく、やはりそれはそのとっつきにくさにあるのだと思う。4Kテレビは買いやすく、オーディオ機器は買いにくいのである。

僕の個人的な意見ではあるが、その一つの原因として、「AVアンプ&マルチチャンネル」の存在がその邪魔をしているんじゃないかと思っている。マルチチャンネル再生はその構成上、最低でも5.1chという事で、スピーカーが6台とそれを鳴らすためのモノラルアンプが、6個必要になる。

そのため、個々のパーツを吟味して真面目に取り組むとやたら金がかかるし、だからといって廉価なパッケージ化されたシステムを組むと、スピーカー性能から不十分過ぎて、結局音が悪くて「何だこんなものか」と離れていってしまう。そう、僕のように(笑)

個人的にはマルチチャンネルなんていらないと思う。


色んな意見があるとは思うけど、僕は映画もぶっちゃけ2ch(左右1組のスピーカー)でまず十分、評判の良い、2台のスピーカーとステレオアンプを買ってまず導入するのが良いと思う。

接続も簡単だ。僕はテレビの後ろのデジタル出力をアンプにつなげて、テレビの音量をオフにしている。たったそれだけ。

それだけで、映画やCMで導入される曲は瑞々しく、俳優やスポーツ選手の呼吸はリアルに、そして、音楽番組はやっとその実力を発揮する事になるだろう。”奇跡の歌声”なんて謳い文句がやっと、実感できるようになる。

それはまだコンテンツのそろわないコスパの悪い4Kテレビなんかより、その変化に対して感動があると思う。特に上を見ればキリがないけど、ある程度の低いコストでもかなりの改善が見られるはずだ。

そういう意味でも、僕らは、今そこにある改善として、テレビの音質をもっと気にすべきだと僕は思う。

まあ、お笑い番組を観るだけであれば何も変わらないかもしれないけれど(笑)

ならばボクらは何を買えばいいのか?


ガチンコの後輩の家の構成。ある意味、理想形だ。

ちょっとダラダラ書くので、興味のある人だけ。

何を買えばいいのか、だけど、音楽だからとか映画だからとか気にせず、普通に評判の良いオーディオ用のアンプとスピーカーを導入すれば良いと思う。

ラフな選定基準は、「クラシックに向いている」なら美音系だし、「ロックやジャズに最適」ならおそらく重低音も出るので、映画にも向いているかもしれない。

ただ、不用意な重低音系のスピーカーは音(人間の声)がこもって聴こえる事も多く、その場合は、音の原理上から無理がある「超小型で重低音が出ます」なんてスピーカーを選ぶのはやめて、少し大きめのスピーカーを選ぶか、サブウーファーの導入を考えれば良い。

なお、サブウーファー導入はまじめに取り組むとかなりの難易度なので、何も考えず、評判のよい廉価なFostexのPM-Submini(音楽重視)か、YAMAHAのYST-SW010(映画重視)を導入して、ポン置きで直感セッティングで後は何も考えない、なんてのが精神衛生上はよいと思う(笑)。テレビや音楽番組ではそこまで重低音は必要ではないので、映画を見るときだけ、電源をオンにする運用とするなどの運用が結局のところ、妥当なんじゃないかと思っている。
※そして多くの人がサブウーファーの電源を長らく入れていないという事も知るべきだ(笑)

あと、ピュアな人たちに怒られそうでもあるが、単品アンプやスピーカーの選定が難しいなら、いわゆるミニコンポを導入するのでも良いと思う。

ミニコンポだからと馬鹿にするなかれ。(当然、選定は十分に行う必要があるが、)最近のミニコンポはスピーカー部のまずさが足を引っ張っているだけで、アンプ部はずいぶん良くなっているようにも思う。過去にもSharp製のアンプが好評で、オーディオに疲れた人達に爆発的に売れたという(笑)。

そして最近では、Technicsという松下電器の過去一度辞めてしまったオーディオブランドが復活しているけれど、その復活の布石となったであろう、SC-PMXシリーズというミニコンポがあって、このシリーズであれば、CDも流行のハイレゾもBluetoothでの音楽も聴けるし、その音質に関してもすこぶるレビューが高かったりする。

特に、2019年発売のSC-PMX90-Sであれば、PC&USB&アナログ入力に加えて、待望の「光デジタル入力が搭載」されたので、さらにテレビとの親和性が高まったと言えるんじゃないだろうか。



今は発売したてなので、多少高めになっているけど、いずれ、価格が落ち着いてくるだろうし、CDが聴けて、テレビとか映画の音をちょっと改善したい、くらいな人はこういった廉価ながら十分音質に配慮したコンポから初めて見るのが良いんじゃないかと思う。


あと、もうちょっとオーディオに踏み込んでも良いという人であれば、3万円で買える最高音質のオーディオセットを揃えてみようという記事も他で書いているので、そちらも参考になるかもしれない。


まずは気軽にはじめてみるのが吉と思う。


テレビとか普段使いの音を改善するのだから、真剣じゃなくても良い。

マルチチャンネルや重低音の事はいったん忘れて、音を楽しめばいいんじゃないかと思う。テレビにはハイレゾもマルチチャンネルも必要ない。音質の評価が確かなら、安いものでも十分だ。

いや、本当。テレビのスピーカーなんてかなりの低性能の代物だから、コンポに置き換えただけで劇的に変化を感じる事ができるんじゃないかと思うよ。

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