Youtube動画をChromecadt Audioへキャストするたったひとつの方法


Chromecast Audioを購入して、早数ヶ月。そろそろその評価も固まってきているのだけど、現時点の評価としては、「音楽を聴く」という機能自体については概ね満足しているのだけど、動画再生に関してはまだまだ、環境整備が進んでいないなあというところで、この点はとても不満に思っている。

その理由としては、ここまでネット環境が整備され、大量の音楽コンテンツがYotube等で配信されている状況なのにも関わらず、純正のYoutubeアプリでChromecast Audioへのキャストが未だサポートされていない点が大きいだろう。

その点、AppleのAirplayでは「動画の音声部分のみをAirPlayする」なんて事を軽々とやってのけており、気になるリップシンク(口の動きと音声のズレ)の問題もほとんど気にならないレベルで実現しているわけで、未だ当初目論んでいた、Chromecast Audioへの完全移行が果たせないでいる。

このままでは、昨今見直し始めているBluetoothオーディオにその役割を奪われかねない、なんて事もありえてしまい、これは「一度文句言った身としては」実におもしろくない状況だ(笑)

さて、そんなわけで今回は、ネットの大海をうろつくなかで見つけた、Youtubeアプリで未だに対応されないこの「Youtube動画をChromecadt Audioへキャストする」という事を、「吉野家一杯分の出費で」実現する方法について紹介してみたいと思う。

お小遣い制のサラリーマン諸君は、是非、本日の昼飯は抜きにして備えていただきたい(笑)

なお、本方法では、残念ながらChromecast Audioへの音声転送時はビデオごと転送されてしまいスマホ側ではビデオは再生されないので、この点はご了承いただきたい。




BubbleUPnP for DLNA/Chromecast

さて、その実現には、前回も紹介したBubbleUPnPを使用する。

もうボクはライセンス購入してしまっているので、今回のTIPSが無料版でもできるのかは不明なのだけど、もし購入する場合でも359円と吉野家一杯分の価格なので、必要に応じて購入して欲しい。

BubbleUPnP for DLNA/Chromecast
BubbleUPnP for DLNA/Chromecast
開発元:Bubblesoft
無料
posted with アプリーチ
インストールしたら起動し、「RENDERER」の「V」から、認識されたChromecast Audioを選択しておこう。こちらの準備はこの程度で良い。


さて、その次の準備として、今回はChromeブラウザでYoutubeサイトにアクセスする必要があるので、Youtubeアプリが起動してしまわないように関連付けを削除しておこう。Android6.0の場合は、「設定→アプリ→Youtube」と起動し、以下の画面を開き、さらに、「規定で開く」をタップする。


その後、「設定を消去」ボタンが押せる状態になっていたら、関連付けがなされているので、「設定を消去」を押して、関連付けを削除しておく。



上記のように表示されれば、BubbleUPnP側の操作以外の準備は完了。

※なお、Android5だと、この画面に遷移せず、そのまま、設定を消去ボタンがある模様。


Youtube動画をBubbleUPnP経由でキャストする。

さて、続けよう。次はBubbleUPnP側の準備だ。さて、ここからが重要なのだけど、まず、Chromeブラウザを開いて、モバイル版のYoutubeにアクセスしよう。

ホーム - YouTube


そして、お気に入りのミュージックビデオなど、見たい動画にアクセスする。


ここで、ちょっとややこしいのだけど、「ChromeブラウザのURL窓の横にある設定ボタン(縦に黒丸が3つあるボタン)」をタップする。ほぼ同じような位置にYoutubeの設定ボタンがあるので注意が必要だ。


ボタンをタップすると、ツリーが表示されるので、ここから、「共有」をタップ。


次に以下のような共有方法を選ぶ画面が表示されるので、ここで「BubbleUPnP」を選択。(なお、上側のChromecast+BubbleUPnPのアイコンでも問題ない事を確認。)


そうすると、BubbleUPnPが起動され、初回は以下のような画面が表示され、Youtube拡張機能のインストールが促されるので、「INSTALL」を選択。


しばらく待つとインストールが完了し、以下のような画面が表示される。「OK」をタップ後、一度BubbleUPnPを落としておいた方が良いかもしれない。(左上のメニューからExit)


さて、これでBubbleUPnP側の設定も完了。

Youtube動画の音声をChromecast Audioにキャストする。

実はここまでやれば、手順は先程とまったく同じようにアクセスするだけで、Chromecast Audioへのキャストが可能になる。

つまり、ChromeブラウザでYoutubeサイトにアクセスし、お気に入りの動画でメニューから「共有」を選択、共有方法にBubbleUPnPを選択すればよい。





以上のように操作する事で、BubbleUPnPが開き、以下のように聞かれるので、今すぐキューに追加して再生したい場合は「Enqueue and play」を、キューに追加して後で再生したい場合は、「Enqueue」を選択すればよい。


この操作によりキューに追加され、即座に再生した場合は、以下のような画面となり、しばらく待てば音楽がChromecast Audioから再生される事になる。


なお、はじめにお伝えしていた通り、音声のみの再生となり、スマホ側ではビデオは再生されず、上記のようなアートワークのみの表示になってしまう事をご注意願いたい。

この方式で、とても便利だなあと思ったのが、Youtube動画をどうやらリンクごとプレイリストに加えるようで、以下のように、どんどんChromeブラウザ側で共有していけば複数のミュージックビデオをキューに登録でき、プレイリストとして使えるようになる。



プレイリストは右上のメニューから当然保存やロードもできるので、例えばアーチスト毎にプレイリストを作っておき、それを垂れ流しで再生する、なんて事も可能だ。

※ただし、ロードしたプレイリストで連続再生が安定的にできるかは実験中。

Youtube動画の新しい楽しみ方生まれたんじゃね?

正直、いくらこの方法でChromecast Audio経由での再生が可能になるとは言え、「動画のビデオ部分が再生されない」という状況を不満に感じると予想していたのだけど、「プレイリストが使える」という点は大きなアドバンテージがあり、予想以上に使い易い。

当然、このような使い方(ミュージックビデオの音声のみを楽しむ)であれば、手持ちの音楽ファイルをGoogleミュージックなどに楽曲をアップロードしておいたり、ローカルに音楽ファイルを配置し、これをキャストしたりすればいいわけなんだけど、それでもYoutubeには、そういう商用で販売されているような楽曲以外に、アマチュア作成の良い音楽や、Youtubeでしか見られないライブ音源など、様々な良質なコンテンツがあり、これらを楽しむための方法としての活用度は高いように思う。

まあ、最近はどうも「音楽がタダだと思っている人達」が増えているらしく、Youtubeなどでしか音楽を聴かない層も一定数いると思われるので、もう、そういう方達にはピッタリなのかも(笑)

逆にこの手法が助長しているようで、その点はなんとも気になるけど。公開中止したほうが良いんだろうか、この記事(笑)

とにかく、これまでできなかった事ができるようになる、というだけでも十分オモロいんじゃないだろうか、ということで、皆さんもせっかく購入したChromecast Audioを骨の髄まで遊びつくすべく(笑)、本手法を是非試してもらいたい。

正直、純正アプリの速やかな対応をお願いしたいところだけどね。

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